弁護士に無料相談・依頼するときの13の注意点と準備すべきこと!

伊澤文平

監修者伊澤文平弁護士

ベンゴシNOW法律事務所

公開日:2024.01.23

|

最終更新日:2024.02.08

弁護士に無料相談・依頼するときの13の注意点と準備すべきこと!

離婚、借金や相続などの法律トラブルを抱えている方はまず、弁護士に無料で相談したいと考えるでしょう。

しかし、無料でどこまで相談できるのか、実際役に立つのか、本当は有料じゃないのか?など、さまざまな不安が浮かぶはずです。

上記のような不安を解消し、無料相談を利用するべきか、どの弁護士に無料相談するべきか、などの判断をするには、さまざまな「注意点」を把握しておくことが大切です。

そこで本記事では、弁護士への無料相談を有効活用するために知っておきたい注意点を、どこよりも詳しく解説していきます。

無料相談を有効活用するために、あなたに合った無料相談先の選び方や、相談前にしておくといい準備についても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【この記事でわかること】

  • 無料相談の「注意点」を意識するべきタイミングは、「検討」「準備」「相談当日」「相談後」の4つに分けると、整理して把握しやすい!

  • 弁護士の無料相談は、1回30分の時間制限がある!「トラブルの時系列や質問をまとめておく」などの準備が必須

  • 無料相談でできることの範囲・時間制限を知ることで「無料だと思ったら実はお金を請求された」という事態は防げる

  • 弁護士への無料相談先としては法テラスがおすすめ!30分×3回も無料相談できる。

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1.弁護士に無料相談する際の注意点【基礎編】

弁護士に無料相談する際の「注意点」と一口に言っても、その内容は多岐に渡ります。

それをいつ、どんな場面で意識すべきなのかも、注意点ごとに違います。

そこで本記事では、弁護士への無料相談を検討する段階から実際に無料相談した後の段階までに分け、場面ごとに意識すべき「注意点」を解説していきます。

まずは、無料相談の「検討段階」において、知っておくべき3つの注意点です。

注意点(検討段階)

【検討段階:3つの注意点】

  • 「どこまで無料なのか」を把握する

  • 相談時間や相談回数に制限がある

  • 事前予約が必要

それぞれの注意点について個別に解説していきます。

1)「どこまで無料なのか」を把握しておこう

まず「無料相談」とは実際にどこまで無料なのかを把握しておくことが大切です。

結論、無料できることは「相談まで」にとどまり、具体的な「実務」までは原則として対応してもらえません。

自身のお悩みやトラブルについて弁護士に話し、それに対するアドバイスを口頭でもらう。無料でできるのはここまでです。

あなたの相談が対応NGな「実務」にあたるかどうかは、弁護士の「手作業」または「労力」がその場で必要になるかが一つの指標になります。

例として、「無料相談」でできること・できないことは以下のように分けられます。

無料相談でできること・できないこと

例えば上図にあるように、リサーチも「実務」にあたるので、その場で答えられない込み入った質問や、前例のない質問などには、無料相談の中で答えてもらえません。

また、簡単な法律文書の作成・添削や争っている相手と少し電話で話すことなども「実務」にあたり対応してもらえません。

リサーチや書類の作成・添削のようにその場ですぐにできるようなことでも、弁護士の「手作業」や「労力」が伴うからです。

2)相談時間や相談回数に制限がある

先述したように、無料相談は、相談時間や回数に制限があります。

詳細は相談先ごとに異なりますが、1回の「相談時間」は30分ほど、「相談回数」は1回だけ(初回相談のみ無料)と決められていることが多いです。

【相談先ごとの時間・回数制限の相場】

相談先

1回の相談時間

相談できる回数

民間の法律事務所

30分程度

(相場)

1回

(初回のみ無料)

としている事務所が多い)

法テラス

30分

3回

市役所

20分〜30分

1回

相談時間や回数が限られているのは不便に感じられるかもしれません。

だからこそ、30分程の相談時間の中で、きちんと自分のお悩みについて話し、弁護士からのアドバイスをもらうには、準備が不可欠です。

相談までの準備に関する注意点は、後の項目で解説します。

3)無料相談は事前に予約が必要

ほとんどの無料相談は事前に予約が必要です。

法律事務所や法テラスなどの施設にいきなり訪れても無料相談はできないため、注意しましょう。

弁護士に無料相談するには、当然弁護士が相談に応じるスケジュールを確保する必要があるためです。

また、無料相談は有料相談よりも人気で、どの弁護士のもとにも多くの予約が入っています。

そのため、「行ってみたら予約が空いていて、そのまま相談できた」というようなケースもほとんどありません。

弁護士に無料相談したいと思う方は、必ずどこの弁護士に相談するか決めて、事前に予約をとるようにしましょう。

2.無料相談を有効活用するための注意点【準備編】

注意点(準備段階)

続いて、無料相談を有効活用するために、「準備の段階」で意識してほしい注意点です。

【準備段階:3つの注意点】

  • 自分に合った弁護士を探す

  • トラブルの時系列や質問をまとめる

  • 資料・証拠を用意する

上記のような注意点を意識することで、無料相談をより有効活用できるようになります。ぜひチェックしてみてください。

1)自分に合った弁護士を探す

弁護士に無料相談できる相談先は、法律事務所に限らず意外にも多くあります。

例えば、法テラスやお住まいの地域にある市役所などの公的施設でも、広く弁護士による無料相談を受け付けています。

ですが、相談先ごとに、また民間の法律事務所の中でも、無料でできることや、対応してくれる弁護士の専門性などに違いがあります。

無料相談を有効活用し、トラブル解決に良い形で繋げるためには、自分に合った相談先・自分に合った弁護士に相談することがとても大切です。

例えば、以下のような観点で、自分にあった相談先・弁護士を見極めると良いでしょう。

【相談先や弁護士を選ぶポイントの一例】

  • とりあえず相談だけしたいのか、弁護士にその解決まで依頼したいか

  • 弁護士選びにこだわりたいのか、安さなどの金銭面を重視するのか

  • その弁護士の得意分野と、自分の相談内容が合っているか

なお、具体的にあなたがどの相談先、どんな弁護士を選んで無料相談すればよいのかについては後の項目で解説しています。

2)トラブルの時系列や質問内容まとめておく(テンプレート付)

弁護士への無料相談は時間が限られている(30分が相場)とお伝えしてきました。

そのため限られた無料相談の時間で、うまく話すことできずにタイムオーバーとなってしまうことが1番もったいないです。

当日スムーズにムダなく無料相談を進めるため、相談前に話すことをまとめておくことが非常に重要です。

【まとめておきたい内容】

  • トラブルやお悩みに至った背景・現在の状況(時系列で話せるように

  • お悩みについてどうしたいか、どう解決したいのか

  • 弁護士への質問(3〜4つ程度)

この時、トラブルやお悩みに至った経緯は「時系列順」で説明できるようにしておくのが望ましいです。

時系列で話すのが弁護士に1番伝わりやすいからです。

上に挙げたような内容は、自身の頭の中で整理するだけでなく、実際に書類として形にするのがベスト。

当サイト「マチベン!」では、弁護士に無料相談する際に役立つ「弁護士相談・時系列シート」を用意しているので、ダウンロードして記載してみてください。

3)資料・証拠を用意する

無料相談には、お悩みやトラブルに関係する資料や証拠を用意して持っていくとよいでしょう。

あなたの言い分を裏付ける資料や証拠が手元にあれば、弁護士も状況をより理解でき、的確なアドバイスをしてもらいやすくなります。

特に、裁判の場であなたの言い分が認められるかについては、資料・証拠の内容によって左右されます。踏み込んだアドバイスが欲しいなら、資料等は必須です。

たとえば、旦那の不倫について慰謝料をたくさんとりたいという相談であれば、不貞行為があったことを示唆するLINEのやりとり等の証拠を持っていくとよいでしょう。

そのほかにも、相談内容ごとに、持参するといい資料・証拠があるので、チェックしてみてください。

【例:相談内容と有効な資料・証拠】

相談内容

持っていくと

いい資料・証拠

離婚トラブル

浮気・不貞行為などがあったこと

を示唆するメール、LINE、SNS

などでのやり取り

音声や映像なども有効

労働トラブル

労働契約書や給与明細

パワハラにあたる発言の

LINEのやりとり

借金トラブル

・借入契約書(契約が複数ある

場合には全ての契約の契約書)

・取引明細書

・振込明細書など

契約関係のトラブル

契約書・見積書・請求書

連絡文など

上記のような資料・証拠を提示することで、弁護士からあなたが欲しいアドバイスを引き出すことができます。

そのほか、どんな些細なことでも証拠になり得る可能性があるので、ひと通り持っていってみてください。

また、弁護士に問い合わせた時点で「相談当日、こんな資料があるといい」というような案内をしてくれる場合もあります。それを参考に資料集めをしてみてもいいでしょう。

3.無料相談を有効活用するための注意点【当日編】

注意点(相談当日)

無料相談を有効活用するには、事前準備だけでなく、相談当日にも注意したいことがあります。

【相談当日:5つの注意点】

  • 持ち物を確認する

  • 遅刻やキャンセルは極力避ける

  • 正直に事実を話す

  • 弁護士から聞いた内容をメモする

  • 無料相談の時間をオーバーすると有料になる

当たり前に思える内容ばかりかもしれませんが、それぞれ大事な理由も交えて解説しています。できれば読み飛ばさず、チェックしてみてください。

1)持ち物を確認する

弁護士に無料相談する当日は、「必要な持ち物」を確認し、きちんと持って家を出発しましょう。

持参すべき代表的なものを4つあげておきます。

【無料相談の持ち物4選】

  • 話すことをまとめたメモ(時系列相談シート)

  • トラブルに関係する資料・証拠

  • 本人確認書類

  • 認印

先の項目で用意した弁護士への相談をスムーズにするための「時系列相談シート」や、「トラブルの資料・証拠」は、忘れないようにしましょう。

本人確認書類と認印は、弁護士と契約をかわす際に必要になるものです。

もちろん、「その日は無料相談だけで、契約するつもりはない」という場合は持っていく必要はありません。

一方、「良さそうな弁護士なら契約までしてしまいたい」と考えている場合は、本人確認書類と認印を持っていくと相談から依頼までがスムーズに進みます。

それ以外の物については、弁護士からの案内に従ってください。

2)遅刻やキャンセルは極力避ける

弁護士への無料相談は、遅刻やキャンセルを極力避けるよう、注意が必要です。

というのも、遅刻をした場合、相談時間は後ろ倒しになりません。

例えば、遅刻によって予約時間を10分過ぎてから相談を始めた場合、残り時間の20分〜30分しか相談を聞いてもらえないことになります。

また、キャンセルについても、「キャンセル可能期間」までに必ず連絡をしてキャンセルしてください。

無断キャンセルや期限を過ぎてのキャンセルの場合、無料相談が利用できる回数を消費してしまい、次から無料相談が利用できなくなるところもあるからです。

連絡のないキャンセルは、相談利用回数に計上されます

引用元:横浜市西区「法律相談」

例えば横浜市西区では、年度内に2回までしか無料相談を利用できないため、無断キャンセルをした場合、もうあと1回しか無料相談できないことになります。

上記のようなデメリットがあるため、遅刻やキャンセルは極力避けるよう注意しましょう。

3)正直に事実を話す(嘘をつかない、隠さない)

弁護士に無料相談する際は、事実を正確に、正直に伝えることが大切です。

特に、自分にとって不都合な事実を隠したり、ウソをついて話たりするのはやめましょう。

弁護士は、相談者(あなた)から与えられた情報をもとに対処法やアドバイスを話すしかありません。

そのため、あなたから話す内容が正確でなければ、弁護士から不適切な対処法をすすめられる場合があるのです。

不利な事実を隠して交渉や訴訟を進めてしまうと、あとから事実が発覚した場合、より自分にとって不利な状況になってしまいますし、弁護士もサポートのしようがありません。

自身にとって不利な事実も含めて情報を提供することで、弁護士は全体の状況を把握し、最も適切な対応策を考えられるでしょう。

4)弁護士から聞いた内容をメモする

無料相談を通して弁護士から法律に関する情報やアドバイスをもらう際、話を頭で理解するだけでなく、必要に応じてメモをとりながら聞くことも有効です。

メモに残しておいた情報は、あとで見返して、これからの行動を決める時に役立つ場合があるからです。

例えば、「〜年以内なら」「慰謝料は〜円ぐらいが相場」などというように、数字を伴うような情報は、メモしておくのがおすすめです。

「数字」はあなたが取るべき対処に大きな影響がありますし、忘れてしまったり、混同したりしやすいためです。

ただし、無料相談は時間が短く限られているので、弁護士の発言を一言一句メモするのはおすすめしません。

また、「メモ」は問題ありませんが、相談の内容を録画したり、録音したりする行為は、相談先によって禁止されている場合もあるので注意しましょう。

5)無料相談の時間をオーバーすると有料になる

先の項目で、弁護士の無料相談には30分ほどの時間制限があると述べました。

裏を返せば、無料相談の制限時間をオーバーすると、相談料が発生するということなので注意しましょう。

例えば、以下のように規定している法律事務所があります。

相談の延長には30分につき1.1万円の相談料が発生します。例えば初回無料相談で30分延長した場合、合計1時間の相談で1.1万円の相談料が発生します。

引用元:アトム法律事務所「弁護士費用」

上記のように、無料相談の時間をオーバーした時の注意点については、弁護士が案内してくれるので、きちんと聞いておきましょう。

時間をオーバーした時の相談料は、多くは時間割で計算してもらえない点には注意が必要です。

例えば、30分の無料相談時間を10分オーバーして40分相談した場合、30分の延長料金を取られる場合もあるのです。

相談には絶対にお金をかけたくないという方は、念のため、自分自身で無料相談の時間をオーバーしないように気を配っておくことも大切です。

4.無料相談した後(弁護士に「依頼」する場合)の注意点

注意点(相談後)

弁護士に無料相談した後の段階についても、意識するべき注意点はあります。

【相談後の段階:2つの注意点】

  • 無料相談した弁護士に「依頼」するかははよく考える

  • 「セカンドオピニオン」も検討する

「お金をかけず、無料相談を有効活用する」という目的は果たせたとしても、それで満足してはいけません。

良い弁護士にサポートを依頼し、良い形でトラブルを解決するためには、上に挙げた注意点に気をつけておくことが大切なのです。

まだ弁護士に相談する前段階にある方も、ぜひチェックしてください。

1)無料相談した弁護士に「依頼」するかははよく考える

弁護士に無料相談した結果、弁護士を立てた方がよいと感じるケースが多いでしょう。

しかしその場合、相談した弁護士にそのまま仕事を頼むべきかは、以下4つの視点から改めてよく考えましょう。

【チェックするべきこと】

  • 態度が親切・丁寧か

  • コミュニケーションがとりやすいか

  • 評判は良いか

  • 弁護士費用は適正か

まず、弁護士の態度を含めた「コミュニケーション」の良し悪しの視点です。

依頼から解決まで、半年から1年程かかることが多いです。

弁護士からの連絡が遅いとか、質問しにくい雰囲気があると、その間ずっとストレスや不安を抱えた状態になります。

こういった「相性」は、ときとしてお金よりもシビアな問題になるので注意してください。

また、実績や専門性を含めたその弁護士の「評判」も大切です。

営業トークだけうまく、実際の処理は雑だったなんてこともあるからです。

最後に、弁護士費用がいくらかという「お金」の視点です。

金額の妥当性については、「市民のための弁護士報酬ガイド」などを参考にして判断するとよいでしょう。

上記の項目は、「相談時」からしっかりチェックしておきましょう。

問題がなさそうであれば依頼する、問題があれば依頼しないよう、冷静に判断することが大切です。

2)「セカンドオピニオン」も検討する

セカンドオピニオン」とは、最初に相談した弁護士と別の弁護士に意見を求めることをいいます。

医療の現場でよく耳にする言葉ですが、弁護士の無料相談についても同じように使われています。

実際、セカンドオピニオンを希望する割合は全体の51.9%で、半数以上の方がセカンドオピニオンの利用に前向きとされています。

相談した弁護士の態度や評判に問題があったり、弁護士費用が適正かわからない場合は、他の弁護士からセカンドオピニオンをもらうのがおすすめ。

セカンドオピニオンでは、その弁護士に同じ相談をしてみるだけでなく、前の弁護士とのやりとりや見積書を提出してみて、適切かどうか検証してもらうこともできます。

無料相談であれば、別の弁護士に相談しても相談料がかさむことがありませんし、「相見積もり」のような意味合いでも役に立つでしょう。

ただし、市役所のように自治体が運営する無料相談先はセカンドオピニオンをお断りしているところが多いため、注意してください。

5.あなたにおすすめの弁護士に無料相談できる相談先

弁護士に無料相談できる4つの相談先

弁護士に無料相談できる相談先は意外にも多くあり、それぞれの相談先ごとに個性(メリット・デメリット)があります。

そのため、無料相談を有意義なものにするためには、あなたに合った相談先を選ぶことがとても大切なのです。

弁護士に無料相談できる相談先として、全国にあって利用可能な相談先は以下の4つです。

【弁護士に無料相談できる4つの相談先】

  • 法テラス

  • 市役所

  • 弁護士会

  • 民間の法律事務所

上記のうち、あなたの希望や状況に合った相談先は、以下の画像を参考にしてみてください。

無料相談先の選び方

ここからは、上図で挙げた4つの相談先について、具体的なメリット、デメリットなどを個別に解説していきます。

1)法テラス

法テラスとは

相談時間

30分

相談回数

1つの相談内容につき3回

相談方式

対面・電話

相談できる内容

基本なんでも相談OK

(刑事事件以外)

法テラス」とは、経済的に余裕がない方に向けて、法的トラブルの解決に必要な情報提供や支援をする施設です。

無料相談は1回30分で、1つの相談内容につき3回まで相談できるため、「合計90分」とかなり長い時間相談できます。

さらに、法テラスを通じて弁護士に仕事を依頼することもでき、その場合、相場の半額程度まで弁護士費用を低く抑えられるメリットがあります。

以上のことから、経済的に余裕がなく、弁護士への依頼を前提としてじっくり相談したい方には、法テラスがおすすめです。

ただし、法テラスを利用するには「収入や資産(貯金など)が一定の基準よりも低い」こと(資力基準)などの条件をクリアしている必要があります。

つまり、「お金がなくて困っている人」だけが利用できる仕組みになっているのです。

なお、法テラスが気になる方は、一度「法テラス・サポートダイヤル」に問い合わせてみてください。

法テラス・サポートダイヤルでは、あなたの住所や問い合わせ内容やに応じて、最適な相談場所を紹介し、予約まで取り付けてくれます。

【法テラスの問い合わせ先】

問い合わせ先

(電話番号)

0570-078374

受付窓口

法テラス・サポートダイヤル

受付時間

・平日:9時〜21時

・土曜日:9時〜17時

法テラスでの無料相談やそれ以外のお得な法テラスのサービスについて詳しく知りたい方は、こちらの記事をあわせてご覧ください。

2)各自治体の「市役所」や「区役所」

市役所(区役所)での弁護士への無料相談

相談時間

20分〜30分

相談回数

年度内に1回〜

相談方式

対面

市役所によっては電話にも対応

相談できる内容

基本なんでも相談OK

日本全国の自治体ごとに設置されている「市役所」や「区役所」でも、弁護士による無料相談を行っています。

1回の相談は20分〜30分と短めですが、法テラスのような利用条件がなく、市民なら誰でも無料相談できるのがメリットです。

また、弁護士にトラブルの解決を依頼することを前提としていないため、まだ弁護士に依頼するか決められないようなケースでも問題ありません。

「とりあえず相談だけしたい」「1番ハードルが低い方法で無料相談したい」という方に、市役所の無料相談がおすすめです。

ただし、市役所の無料相談はあくまで「一般的な情報提供やアドバイスをする」ことだけを目的としているため、「トラブル解決に向けて具体的な対処法や方針を決めたい」という方には向いていないでしょう。

なお、市役所(区役所)での無料相談でできること、メリットや注意点について詳しく知りたい方は、こちらの記事をあわせてご覧ください。

3)各都道府県の「弁護士会」

弁護士会での無料法律相談

相談時間

30分〜45分

相談回数

1回が基本

(相談内容によって異なる)

相談方式

対面・電話

相談できる内容

一部の相談内容のみ無料

「弁護士会」は各都道府県の弁護士が所属する組織で、「法律相談センター」という総合案内所を運営しています。

「弁護士会」では、原則有料で法律相談を行っていますが、一部の相談内容については無料で相談できます。

例えば、東京弁護士会では、以下の3項目が無料で相談できます。

【東京弁護士会:無料で相談できる項目】

  • 債務整理相談

  • 交通事故相談

  • 労働相談(労働者の方は初回30分無料)

弁護士会の無料相談のメリットは、相談内容について「専門性を持つ弁護士」が対応してくれることです。

例えば、債務整理についての相談であれば「債務整理に強い弁護士」が対応してくれるということです。

また、無料相談後に弁護士に依頼することもできます。

弁護士の専門性を選びたい、弁護士への依頼を視野に入れている方には、弁護士会の無料相談がおすすめです。

4)民間の法律事務所

民間の法律事務所での無料法律相談

相談時間

20分〜30分(相場)

相談回数

年度内に1回

(初回のみ無料の事務所が多い)

相談方式

対面・電話など

事務所による

相談できる内容

事務所による

民間の法律事務所の中にも、無料で相談できるところがあります。

初回の相談のみ無料」というような形式をとっている法律事務所が多いです。

なお、民間の法律事務所でする無料相談は原則、相談後に弁護士にトラブル・お悩みの解決を依頼することが前提です。

そのため「弁護士への依頼まではすぐに決められない」場合や「軽い気持ちで相談したいだけ」というような方にはおすすめできません。

一方で、弁護士を立てたトラブル・お悩みの解決を視野に入れている方には、1番おすすめの相談先といえます。

一般的なアドバイスではなく、お悩みの解決に向けた踏み込んだ具体的なアドバイスをしてくれるからです。

また、実際に弁護士に仕事を依頼する場合、他の相談先よりもはるかにスピーディーに解決まで話を進めてくる「スピード感」も大きなメリットです。

6.ここにも注意!弁護士が嫌がる・困る相談者とは?

弁護士への無料相談は、もちろん多くの場合は快く引き受けてくれますが、中には弁護士が嫌がったり、困ったりする相談者がいるのも事実です。

弁護士に嫌がられる要素があると、親切に対応してもらえない場合もありますし、依頼しようと思っても断られる場合もあります。

そのような自体を未然に防ぐためにも、弁護士が嫌がる・困る相談者の特徴を把握しておいてください。

【例:弁護士が嫌がる・困る相談者】

  • 費用倒れする可能性があったり、解決や勝訴の見込みが低い

  • 弁護士に依頼することをいっさい考えていない

  • 過剰な要求をする

  • コミュニケーションに問題がある

費用倒れ」とは、あなたが依頼することで弁護士側が得る利益よりも、労力・コストが上回るケースです。

このようなケースでは、弁護士にとって相談に応じるメリットがないため、嫌がられる可能性があります。

また、民間の法律事務所で無料相談をする場合、弁護士に依頼することをいっさい考えていない方は、弁護士に嫌がられるケースがあります。

民間の法律事務所はある程度、相談後に弁護士にトラブル・お悩みの解決を依頼されることを想定しているからです。

また、弁護士に対して過度の要求・期待をしている方も、弁護士によっては嫌がられてまうので注意しましょう。

例えば、無料相談なのに「実務」まで頼もうとする人や、無料相談の時間をオーバーしたのに、「話が終っていないから無料のまま延長しろ」と要求するような人です。

最後に、弁護士への最低限の「敬意」を感じらず、コミュニケーションに難ありの方も嫌がられる傾向にあります。

例えば、「こっちは客なんだから!」という認識での振る舞いをされる方や、弁護士の言うことを曲解して受け取るような方は嫌がられます。

「無料相談」の範囲で対応してもらえることをきちんと把握し、その範囲内で弁護士に求められるものを要求・期待するようにしましょう。

弁護士が嫌がる相談内容や依頼者の特徴と対策は、以下の記事でより詳しく解説しています。あわせてご覧ください。

7.弁護士に無料相談する場合の流れ

ここからは、弁護士に無料相談する場合の流れについて解説していきます。

細かい流れは相談先によって異なる部分がありますがおおかたの流れは共通していますので、参考にしてみてください。

1)どこに相談するかを決める

まずは、4つの無料相談先のうち、どこに相談するかを決めましょう。

【無料相談できる4つの施設】

  • 法テラス

  • 市役所

  • 弁護士会

  • 民間の法律事務所

それぞれの方法にメリット・デメリットがあり、あなたの相談したい内容や、相談後の希望(弁護士に解決サポートを依頼したいか、したくないか)によって、最適な相談方法は違ってきます。

こちらの項目「5.あなたにおすすめの弁護士に無料相談できる相談先」であなたにぴったりの無料相談方法に見当がつけられるよう案内しているため、今一度チェックしてみてください。

2)相談希望日を決める

どこに無料相談をするか決まったら、次に相談したい日時を決めましょう。

相談先ごとに無料相談を実施している日時が異なり、希望した日時にいつでも予約が取れるとは限らないからです。

例えば法テラスなら平日しか無料相談ができませんが、民間の法律事務所なら、土日にも無料相談をしているところがあります。

あなたが目星をつけた相談先の無料相談実施日を確認の上、相談希望日を決めましょう。

3)無料相談の予約をする

相談希望日時が決まったら、無料相談の予約をとりましょう。

弁護士に無料相談できる施設のほとんどは事前予約制であり、どこに相談する場合でも予約が必要になります。

無料相談の予約は電話やメール、ネット予約があり、どの予約方法に対応しているかは相談先ごとに異なります。

いくつかの予約方法がある場合、当サイトでは電話予約をおすすめしています。

電話予約であれば、オペレーターから相談までの手順や相談場所へのアクセスなどの案内を受けて、今後の流れがスムーズになることが期待できるためです。

4)相談日当日(対面相談の場合)

問題なく予約がとれれば、指定した日時に相談場所に行きます(対面相談の場合)。

先にも解説しましたが、対面相談の場合、遅刻には注意しましょう。

遅刻をした場合、相談時間は後ろ倒しにならないからです。

例えば、30分の相談時間なら、遅刻によって予約時間を10分過ぎてから相談を始めた場合、残り時間の20分しか相談を聞いてもらえないことになります。

また、道に迷ったり、受付に多少の時間がかかったりなど、想定外のことも起こりえます。

そのため、予約時間ピッタリではなく、10分前を目安にするなど、なるべく余裕をもって相談場所に到着することを心がけましょう。

5)相談日当日(電話相談の場合)

電話相談の場合は、予約した日時に弁護士から電話がかかってくるため、それに応答します。

施設に行くわけではないため、遅刻などの心配はありませんが、以下の2点には注意しましょう。

【電話相談の場合の注意点】

  • 相談先からの着信に気付けるようにしておく

  • スマホの充電に余裕をもっておく

  • 話す内容をきちんとまとめておく

着信に気付けず、数分経ってから折り返すなどの手間をとっていると、その分相談時間が短くなってしまうリスクがあります。

また、電話相談の場合、対面相談以上に話が伝わりにくい場合があるので注意が必要です。

表情や身振りがなくてもきちんと伝わるよう、トラブルの経緯を順序立てて、わかりやすく伝えるようにしましょう。

8.無料相談よりも有料相談の方がおすすめなケースもある

ここまで、無料相談の注意点について解説してきましたが、場合によっては「無料」ではなく「有料」で相談した方がいいケースもあります。

先に結論をいえば、相談相手の弁護士が信頼できて、仕事を依頼することをほぼ決めているようなケースにおいては、有料相談の方がおすすめです。

無料相談は経済的なメリットが大きい一方で、「時間制限や回数制限がある」「実務までは頼めない」などの注意点(≒デメリット)があると述べてきました。

これらのデメリットがあるため、「弁護士に仕事を依頼することをほぼ決めている」「トラブル解決に向けてすぐ動き出したい」という方にとっては、対応力やスピード感にかけると感じられるでしょう。

一方の有料相談は、有料なだけあって30分にとどまらない長めの相談ができますし、回答に手間のかかる踏み込んだ相談にも対応してくれます。

また、無料相談には「信頼できる弁護士を見極める」という役割もあるところ、あなたがすでにこの点をわかっている場合、「無料」にこだわる必要はないでしょう。

例えば、知人から「良かった」と紹介された弁護士に相談する場合などは、最初から有料相談を検討してみてもいいでしょう。

9.無料相談の前に『マチベン法律相談』を使ってみるのもおすすめ

マチベン法律相談のバナー

弁護士に無料相談したい方におすすめなサービスとして、「マチベン法律相談」を、最後に紹介しておきます。

「マチベン法律相談」は、スマホから簡単に弁護士に無料相談できるQ&Aサービスです。

特定の相談窓口に相談を持ち込む場合は、本記事で紹介したように、さまざまな注意点や準備があります。

しかし「マチベン法律相談」ならテキストで弁護士が質問に答えてくれるだけなので、特に注意点や準備を気にせずに利用できます。

【マチベン法律相談のメリット】

  • LINEに友達登録するだけで相談できるのでとても手軽!

  • スマホ完結なので気軽に相談できる

  • 24時間いつでも、何度でも質問できる

  • AIが質問作成をアシストしてくれる

  • それなのに「完全無料!」

このサービスはLINEを通じて利用でき、24時間いつでも無制限に相談ができます。

弁護士に仕事を依頼するかどうかは別として、「とりあえず無料で相談だけしたい」という方には、「マチベン法律相談」が十分役立つはずです。

もちろん、どこかの窓口に相談しに行く場合、併用での利用もおすすめです。ぜひ一度お試しください。

『マチベン法律相談』で弁護士に無料相談する

よくある質問

弁護士に無料相談する際の注意点や準備事項に関し、よくある質問をまとめました。

Q

弁護士への無料相談はどこまで聞けるのですか?

弁護士への無料相談では、弁護士がリサーチを必要とする質問以外であれば、聞き出すことができます。リサーチが必要な質問とは例えば、その場で答えられない込み入った質問や、前例のない質問などです。

Q

弁護士への無料相談に持っていく「持ち物」は何がありますか?

弁護士への無料相談時に持参すべき持ち物は、以下のようなものがあげられます。

  • 話すことをまとめたメモ(時系列シートなど)

  • トラブルに関係する資料・証拠

  • 本人確認書類

  • 認印

本人確認書類と認印は、弁護士と契約をかわす際に必要になるものです。そのため、「その日は無料相談だけで、契約するつもりはない」という場合は持っていく必要はありません。

Q

弁護士に無料相談する上で気を付けるべき「マナー」はありますか?

横柄な態度さえ取らなければ、特別意識するべきマナーというものはありません。なお、無料相談をしたからといってそのままその弁護士に仕事を依頼しなければならないわけでもありません。まだ弁護士に仕事を依頼するかどうか検討中なのであれば、きちんとその旨を伝えましょう。

Q

弁護士に無料相談する時の「服装」はどうすればいいですか?

弁護士に無料相談する時の服装は、私服で大丈夫です。正装(スーツやフォーマルなドレス)である必要はありません。なお、仕事の合間にしか時間がとれず、作業服や職場の制服で事務所を訪れる方もいます。服装については気にしすぎることなく、リラックスできる服装で相談に行きましょう。

まとめ

本記事では、弁護士に無料相談する際に注意するべきことを、13個挙げて解説してきました。

13個というと多く感じるかもしれませんが、それぞれ意識するべき場面が異なるため、一度に詰め込むことなく、必要な場面で意識するのがおすすめです。

無料相談の「検討段階」「準備段階」「相談当日」「相談後」の4つに分けて、整理をつけながら意識してみてください。

大きな注意点として、弁護士の無料相談は、相談時間30分程度の制限があることが挙げられます。

そのため、「トラブルの時系列や質問内容まとめておく」などの準備をしておくといいでしょう。

なお、無料相談でできるのは、自身のお悩みやトラブルについて弁護士に話し、それに対する法律情報やアドバイスをもらうところまでなので、注意しましょう。

上記の「無料相談できる範囲」と、各相談先ごとに定められた無料相談の時間制限を把握しておけば、「無料だと言っていたのにお金をとられる」ということは無いのでご安心ください。

弁護士への無料相談を考えている方は、今回紹介した注意点を意識して、自分に合った相談先を探したり、無料相談の準備をするのに役立ててください。

当サイトでおすすめしている相談先は、30分×3回も無料相談ができる「法テラス」です。

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